【円を豪ドルに】TransferWiseとRevolutではどっちがお得?

2021/3/3、TransferWiseはWise(ワイズ)にブランド名が変更となります。

前回、日本円をオーストラリアで使うにはどうするのがお得かを確認するためにTransferWiseとソニー銀行の徹底比較を行いましたが、ヨーロッパで有名なデジタル銀行「Revolut(レボリュート)」が日本に上陸していたということをTwitterで教えていただきました。(モバイル銀行とも言うみたいですね。)

そこでこの記事では似たサービスのTransferWiseとRevolutではどっちがお得か、ざっくり比較してみようと思います。

しっかり各サービスを把握し計算したつもりではありますが見落としているコストがある可能性がありますし、もっとお得に利用できる銀行やサービスが存在するかもしれません。日本に進出したばかりのRevolutの情報がまだまだ少なく、実際に公式サイトで案内されているサービスが日本でも利用できるか検証前のものもありますので参考までにご覧ください。

また、日本円と豪ドル間で発生する手数料のみを紹介しています。貨幣によって手数料は異なるのでご注意ください。


もくじ

TransferWiseとRevolutって?

TransferWiseはすでにご存じの方が多いと思いますが、「フィンテック」の代表格です。

フィンテックというのはファイナンス(金融)とテクノロジー(技術)を組み合わせた造語。これからはこちらが主流になっていくのでしょうね。

TransferWiseについてはこちらの記事をご確認ください。

Revolutもフィンテックの一つで、TransferWiseと同じくイギリスの会社です。イギリスすごいな。

2018年に日本の金融庁の事業認可を取得していて、2020年10月に日本進出。

Revolut公式サイト

TransferWiseは海外送金やデビットカードによる海外での決済が主な機能でしたが、Revolutは公式サイトを見たところ日本でいうPayPayのように割り勘などをした際の個人間のお金のやり取りや支出管理などにも強そうで、海外に行く予定がなくても便利に使える次世代な銀行+決済サービスといった印象を受けました。

そのため、TransferWiseはウェブサイトで取り引きを完結させられますが、Revolutでは「とりあえず使ってみろ」と言わんばかりにアプリのインストールに誘導されます。

【関連ニュース】英国のフィンテック「Revolut」が日本でも口座開設をスタート

TransferWiseとRevolutで最も大きな違いは、Revolutに有料プランがあることです。

引用元:Revolut

月額プランに加入すると、毎月の無料引き出し額が増えたりフライト遅延の保証がついたりします。

海外送金どっちがお得?

では早速、日本から10万円をオーストラリアの銀行に送金した際の手数料を比べていきます。

2021/02/15 20:00 現在TransferWiseRevolut
表示されている為替レート(注1)81.93030.013(=約76.923)
表示レートで換算後の金額(注2)1,220.541,300.00
表示されている着金額(換算後の金額との±)1,212.15(-8.39)1,220.01(-79.99)
送金手数料688円(62円+0.63%)手数料はレートに上乗せ済(注3)
中継銀行手数料無料7,500円?(注4)
受け取り手数料無料
手数料合計688円7,500円~?

(注1)同時刻の実際のレートは1円=AU$81.91でした。

(注2)送金先口座への着金額ではありません。10万円を各サービスで表示されている為替レートで豪ドルに直していくらになるか比べるための目安です。

(注3)Revolutは週末はレートに1%手数料が上乗せされます。また、1か月あたり750,000円を超えた額については追加で0.5%の手数料が発生します。(適用為替レートは? – Revolut

(注4)Revolutは中継銀行手数料が発生するかも?といった曖昧な表示がされていて、発生した場合の金額は7,500円と記載されています。(送金するのに手数料がかかりますか。 – Revolut

うーむ…。記事にしておきながら申し訳ありませんが、Revolutがちょっと不透明なところが多く、実際に送金してみないとわからないかも…といった感じです。

TransferWiseは10万円を送金するときは10万円から手数料の688円が引かれた残りがドル換算されてその金額で送金先に着金します。=手数料がわかりやすい。

一方Revolutは記載されているレートを見る限りレートはかなりいいのですが、送金後の着金額がかなり目減りしています。Revolutで送金した方が実際のレートよりお得!だなんて、そんな都合のいい話はないでしょう。実際に着金する金額は目減りしています。

また、TransferWiseでは海外送金なのですが、「私(日本)→TransferWise日本→TransferWise豪州→送金先(豪州)」といったように事実上国内送金のようになっていて中継銀行手数料や受取手数料が発生しません。

ところがRevolutは中継銀行手数料が発生するかもと書かれている=普通の海外送金扱い?=受取手数料も発生するかも?という現時点では「かも」が多いです。

送金先銀行は、送金に対して手数料を請求する場合があります。資金の移動中に中継銀行を経由することがあり、中継銀行からの手数料も加算される場合があります。したがって、受取金額はお客様が送金した金額よりも少なくなる可能性があります。

出典:送金するのに手数料がかかりますか。

Revolut公式サイトにもこのようにあるので、表示されている着金額よりも少なくなるかもしれませんね。

情報の少ない現時点では、海外送金はTransferWiseに任せておいた方がベターでしょう。

デビットカードの利用はどっちがお得?

TransferWiseもRevolutも複数の貨幣を持つことができるデビットカードを作ることができます。一つのカードに円もドルも入れることができるんです。

日本では円を使って、海外に行くときは行き先の通貨をチャージして使う、といった使い分けができるカードです。

では、TransferWiseもRevolutのデビットカードを海外(オーストラリア)で使用する場合、どちらがお得なのでしょうか?

TransferWiseのデビットカード

TransferWiseではMasterCardのデビットカードを作ることができます。

年会費は無料ですが発行時に手数料が1,200円かかり、申請から受け取りまでは約二週間所要します。(TransferWiseマルチカレンシー口座の手数料について – TransferWise

Revolutのデビットカード

Revolutのデビットカードは国によってVISAかMasterCardかの二種類ありますが、選ぶことはできません。(VisaとMastercardのどちらかを選択可能ですか – Revolut

アプリ内で簡単に即座に発行可能なバーチャルカードというものがあり、私が日本でバーチャルカードを作ってみたところVISAのデビットカードでした。

バーチャルカードは発行手数料・年会費ともに無料ですが、本物のカードを受け取りたければスタンダード会員なら送料が発生します。リアルカードのお申込み – Revolut

私の住所では送料がこのように表示されていました。恐らく日本国内ならどこでも通常配送なら送料が無料で、速達便は2,000円です。(月額プランに加入していると速達便も無料。)

デビットカード利用手数料比較

海外旅行中はよくクレジットカードが使われますが、クレジットカードを使うとカード会社が定めている手数料がレートに上乗せされます。私が使っているエポスカードの手数料はVISAが発表しているレート+1.63%です。例えば、円で10万円分を海外で使用すればエポスカードに支払う手数料が1,630円かかることになります。

ところが、TransferWiseのデビットカードもRevolutのデビットカードも、日本円で豪ドル(外貨)をチャージする際に手数料が発生しますが、オーストラリア(海外)で使うこと自体には手数料がかかりません

RevolutもTransferWiseもデビットカードを使う手順は、日本円チャージ(後ほど詳細記載)→豪ドル購入(手数料発生)→購入した豪ドルで決済(手数料無料)です。

Revolutのスタンダード会員の場合、為替取引額が毎月750,000円を越えると0.5%の手数料がかかります。

では、RevolutとTransferWiseでデビットカードに同じ額の豪ドルを入れる(購入する)際にどちらがお得か検証しようと思います。

  • Revolutでは明確な手数料が表示されなかったため、RevolutとTransferWiseのどちらがお得かを比べました。
  • Revolutでは週末は手数料が1%上乗せされるので、平日と週末でそれぞれ比べてみました。

まずは週末。(2021/2/14 日曜日 10時半現在)

Revolut 週末
TransferWise 週末

このように、チャージ手続きの際にRevolutは円を入力、TransferWiseはドルを入力しますので、比べやすいようにRevolutで10万円を豪ドルにした場合の豪ドル額「$1,214.82」をTransferWiseでも購入する形で比べます。

$1,214.82 購入時RevolutTransferWise
手数料記載なし623円
トータルで必要な円100,000円99,549円

要するに、デビットカードに$1,214.82を入れるためにはRevolutでは10万円、TransferWiseでは99,549円が必要だということです。週末はTransferWiseの方がお得です。

お次は平日。(2021/2/18 木曜日 11時現在)

Revolut 平日
TransferWise 平日

(2021/2/18 11時頃 Revolutにて円売却ではなく円購入のレートを表示させてしまっていたため修正しました)

デビットカードに$1,218.34を入れるためにはRevolutでは10万円、TransferWiseでは100,588円が必要です。Revolutの週末上乗せ手数料1%がなくなり、平日ではRevolutの方が安くなりました。

ここでもう一つ、日本のSony Bank WALLETとも比較してみましょう。

検証時が手数料無料キャンペーン中だったためこのスクリーンショットに両替手数料は含まれていませんが、Sony Bank WALLETの両替手数料は$1につき45銭(ランクによってはこれより安くなる)なので、1,218.34×0.45=548、通常時は548円が手数料になります。

ということで、平日に豪ドルをチャージする場合のRevolut、TransferWise、Sony Bank WALLETの手数料は以下の通りです。

$1,218.34 購入時RevolutTransferWiseSony Bank WALLET
手数料記載なし630円548円
トータルで必要な円100,000円100,588円100,550円

Sony Bank WALLETは両替前の円ではなく両替後のドルを基準に手数料が加算されるため、レート次第では手数料が一番高くなりえます。

例:極端な話、レートが$1000=1000円の場合はTransferWiseの手数料は約6円になるのに対し、Sony Bank WALLETの手数料は450円です。

比較結果

デビットカードに豪ドルをチャージする際お得なのは、平日はRevolut、週末は1. Sony Bank WALLET、2. TransferWiseという結果になりました。

ここで忘れてはいけないのが、円をチャージする際の手数料!

円をチャージする際の手数料 – TransferWise

上で書きましたが、どちらのカードも豪ドルを購入するためには先に円をデビットカードにチャージしなければなりません。その際の手数料を確認しましょう。

まずはTransferWiseに99,549円($1.214.82購入用)を入れる場合。二通りの方法があります。

$1.214.82を購入時手数料必要な円合計
銀行振り込み0円(+振込手数料)99,594円
デビットカード3,225円(約3.87%)102,774円

TransferWiseでは現時点ではクレジットカードでのチャージができませんが、銀行振込とデビットカードに対応しています。ただ、デビットカードだと手数料がかなりかかります

銀行振込を選ぶと日本国内の口座からTransferWiseの三菱UFJ銀行に振り込むことになり、どこから振り込むかによって振込手数料が発生します。

もし、ゆうちょダイレクトを使っているとすれば、振込手数料が440円発生するので、最終的に必要な円の合計額は99,549円+440円=100,034円になります。

海外転居者も口座を維持することができるソニー銀行のSony Bank WALLETを使っていれば月に2回まで振込手数料が無料なので、振込手数料の発生を回避することができます。
(参照:【日豪送金】TransferWiseとソニー銀行を徹底比較(円をオーストラリアに送りたい人向け)

円をチャージする際の手数料 – Revolut

RevolutにAU$1.214.82を入れる場合は10万円が必要でしたね。Revolutではデビットカード、クレジットカード、銀行振込の三つの方法で日本円をデビットカードにチャージすることができます。

まずはカード。

カードで資金を追加するのには手数料がかかりますか

国内のデビットカードまたはクレジットカードによる入金には一切手数料はかかりません。

日本で発行されていないカードで入金した場合、費用負担として少額の手数料を請求する場合があります。

出典:ご質問/お問い合わせ

なんと、日本で発行されたデビットカードとクレジットカードを使うと手数料がかかりません。10万円をチャージするには10万円しかかからないということになります。

クレジットカード及びプリペイドカードから入金された資金は、ATMからの引き出しが禁じられておりますので、ご了承ください。

出典:現金を引き出すにはどのようにすればよいですか?

ただし、このような規定もあるのでご注意ください。

銀行振り込みでチャージすると、TransferWiseと同様に振込手数料が発生したり、発生しなかったりしますね。お使いの銀行次第です。振り込みによるチャージ方法は「別の銀行口座からRevolutアカウントに送金するにはどうすればよいですか?」に記載されています。

クレジットカードで支払えると、クレジットカードのポイントもつきますよね。エポスカードなら10万円使えば500円分のポイントがつきます。果たしてそんなおいしい話があるのか…?

(2021/2/18 AM10時30分頃追記)日本発行のクレジットカードでRebolutのバーチャルカードに円を無事にチャージできました。クレジットカード会社からも2,000円決済完了のメールが届いています。Revolutのアカウントにも2,000円が反映されました。=手数料はかかってません。クレジットカードのポイントもつきます。

チャージした円から豪ドルも無事に購入できました。

100円分の豪ドルを購入したところ、トータルの円が2,000円から1,999円になりました。100円を豪ドルに替えたことで1円の手数料が発生したということですね。

(2021/2/18 PM1時頃追記)カード会社から拒否されクレジットカードでチャージできないケースもあるそうです。

また、クレジットカードを入力する欄が表示されない場合は、一度振り込みの方を押してから戻るとクレジットカードを入力するボタンも押せるようになります。アプリの不具合かも。

ATMでお金を引き出す場合は?

それぞれのデビットカードを使用して海外のATMで現金を引き出す際の手数料を比べてみます。(Revolutのバーチャルカードはカードそのものが存在しないためATMで利用できません。事前にリアルカードを申請しておきましょう。)

オーストラリアのATMで豪ドルを引き出す場合は、事前にそれぞれのデビットカードに円(豪ドル)を用意しておかなければいけません。

デビットカードの利用手数料の項目で確認した「円をチャージする際の振込手数料等」や「豪ドル購入手数料」がここでも発生し、さらにATMで引き出す手数料がかかりますが、ここでは純粋なATM引き出し手数料のみを算出しています。

ATMで引き出す際にかかる手数料
  1. 円をチャージする際の振込手数料等
  2. 豪ドル購入手数料
  3. ATMで引き出す際の手数料 ←ここではこの金額を算出しています!
  4. 海外ATMの利用手数料(まれに無料)
引き出す金額TransferWiseの手数料
1.75%+70円
Revolutの手数料
2%
Sony Bank WALLET
1.79%
2万円分420円400円358円
3万円分595円600円537円
10万円分1,820円2,000円1,790円

別途、利用する海外ATMの利用手数料も発生します(まれに無料)。

Sony Bank WALLETも一緒に比較してみましたが、海外ATMを利用するのならSony Bank WALLETの外貨口座を開設しておくのが一番お得です。

TransferWiseとRevolutのみを比較するのであれば、2万円ほどを引き出すのならRevolutの方が安いですが、3万円くらいからはTransferWiseの方が安いですね。

TransferWiseは毎月2回、2回の合計30,000円まで手数料無料。マルチカレンシー口座 – TransferWise

Revolutは毎月25,000円まで無料で引き出せますが、月に750,000円以上引き出す場合は超過分に更に0.5%の手数料がかかります。(現金引き出しに手数料はかかりますか? – Revolut

まとめ

公式サイトからの情報を頼りにTransferWiseとRevolutではどっちがお得かを比べてみました。

もう一度まとめてみると、

  • 海外送金はTransferWise
  • 週末のデビットカードへの豪ドルチャージはTransferWise(Sony Bank WALLETの方が安い)
  • 平日のデビットカードへの豪ドルチャージはRevolut
  • 海外ATMでの引き出しは約2万円までならRevolut、3万円からはTransferWise。(Sony Bank WALLETの方が安い)

という結果になりました。

Revolutはまだ日本に進出してきたばかりのサービスですのでなんとな~く巨額を預けるのが私は不安ですが、デビットカードへの豪ドルチャージはTransferWiseやSony Bank WALLETより安いので、様子をみながら使っていきたいなと思いました。

数日間の旅行なら手数料はさほど気になりませんが長期の渡航となると節約しておきたい送金・カード利用手数料。大切な生活資金をよりお得に使える選択肢が増えてきた時代なので、しっかりとサービスの見極めをしていきたいですね。

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