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【本場の味が超簡単に】ズボラのためのキムチの漬け方
日本のキムチって、漬物みたいじゃないですか?
韓国に長年住んでいた私はどうしてもあれをキムチと思えないのです。
韓国直送とかって書いてても、日本のスーパーに売ってるキムチはほとんどが「日本人の舌に合わせた」味付けになってるんですよね。
昆布だしが効いてたりするのなんて
왜!!!!!!!!(なんでやねん)
ですよ。
しかも、乳酸菌で発酵させているのではなくそれっぽい味にしているだけのものもあるそうです。
なので私、月に2~3回、自分でキムチを漬けています。
キムチ漬けの季節がやってきた。年中漬けてるけど、やっぱ冬の白菜が一番よな。一玉分いっちょあがり。 pic.twitter.com/mw5lHIDRJ8
— Sake (@koalaeatsmaccas) June 5, 2022
作りすぎると冷蔵庫の中で邪魔ですし、キムチって「小分けで作って食べ頃を楽しむ」のが一番なんですよね。
キムチ冷蔵庫(-2度~0度ほど)があれば発酵を遅らせることができ長持ちするケド、普通の冷蔵庫(2度~6度ほど)だとすぐに酸っぱくなっちゃうんデス。
「でも…キムチを漬けるのって大変そう…。」
と思っているそこのあなたに朗報です。
この記事では、白菜を干したり果物やいろんな野菜を用意しなくてもいい【ズボラな私が試行錯誤の上に編み出した超簡単なキムチの漬け方】をご紹介します。
- 本場韓国の味を求めている
- 常に食べ頃のおいしいキムチが食べたい
- 冷蔵庫の中がほぼキムチになってしまうのは辛い
- 1~2人暮らしなのでそんなに量はいらない
- 韓国人の恋人を驚かせたい
- 本場の味のキムチが高いため節約したい
ちなみにキムチを漬けることを韓国語で「김장(キムジャン)」と言います。
用意するもの、材料
もう一度言いますが、このレシピは【ズボラな私が試行錯誤の上に編み出した超簡単なキムチの漬け方】です。
本場の味ですが、例えるなら本格的な料亭の味ではなく、大衆食堂のキムチの味です。
料亭の味をお求めの方は本格的なレシピをお探しくださいまし…。
ってことで用意するものをご紹介します。
【追記 2020/12/1】日本のスーパーの白菜は小ぶりのものが多いようなので、塩の分量を改めました!
白菜 … 1/4玉
塩 … 1/4カップ~1/3カップ弱(200ccカップ基準、白菜塩漬け用)
砂糖 … 小さじ1/2
おろし生姜 … 小さじ0.5(チューブなら倍量を)
おろしニンニク … 小さじ1(チューブなら倍量を)
韓国のいわしエキス(멸치젓) … 大さじ1
韓国の唐辛子の粉 … 大さじ2
タッパー … 600mlほど入る深めのもの1つ
以下、省略可
小麦粉 … 小さじ1/10
水 … 小さじ1
おろし玉ねぎ … 小さじ1
●いわしエキス●
必ず韓国のもの「멸치젓(ミョルチジョッ)」を使ってください。
以前ナンプラーで代用しようとしたところ、普通に腐った白菜が出来上がりました。
最近ではカルディーにも置いてますしネットでも買えちゃいます。
オーストラリアでは韓国食料品店で手に入ります。
↓こういうやつで、チゲなどにも使えますよ。
●唐辛子の粉●
キムチの味は唐辛子の粉で大きく左右されるので、できれば韓国産の唐辛子の粉を使ってください。
キムチ用と書かれているものだと間違いないと思います。
これまたスンドゥブチゲなどにも使えるので、あると重宝しますよ。
粗すぎず細かすぎないものがあればそれ1種類でいいですが、粉タイプと粗タイプがある場合は両方を調合してみてください。
▼唐辛子粉(韓国産100%)
オーストラリアではColesやWoolworthsで手に入るこの唐辛子粉でもおいしくできますよ!
きめが細かくわりと辛いので、あまり入れすぎない方がよさそうです。
私は韓国産の甘め&荒めの唐辛子粉と半々にして使っています。
●タッパー●
白菜1/4を漬けるには600mlあれば入りますが、浅いタッパーではなく密閉できる深いものを用意してください。
浅いものだと底面積が大きくなる=表面積も大きくなり空気に触れる面積が増えてしまいます。
乾きやすくなるので空気に触れる面積が少ない深いタイプがオススメです。
百均にあるもので十分ですよ。
私は底が8x12cmで高さ7cmのものを使ってます。
下準備 ~白菜編~
とりあえず簡単に洗って鍋かボウルにぶちこみ、塩カップ1/4~1/3弱を葉と葉の間と切った断面にふりかけます。
今回はちょっと白菜が大きめ(鍋は直径22cm)だったので、1/2ふりかけました。
葉は白い分厚い部分に重点的にふりかけます。このとき緑や黄色をした葉の薄い部分には極力かけないでください。塩辛くなります。
塩加減は白菜の大きさに合わせて調節します。塩が少なすぎるとカビるので気をつけてください。
私は葉の先にはかけません。かけなくても全体に塩が回れば葉の先もしんなりしてきます。
このまま3時間ほど放置します。
30分~1時間くらいすると次の写真のように白菜がしなってきて鍋におさまるので、私はここで鍋の蓋をしてしまいます。(虫がつかないように)
時間がないときは白菜をざく切りにしてから塩に漬けると、塩に浸かるまでの時間を短縮できます。
その場合は、塩を半量くらいまで少なめにして放置時間も1時間ほどにし、塩辛くならないように気をつけてください。
ただ、ここで切ってしまうと白菜のビタミン類も流れ出やすくなるので時間がないときだけにしましょう。
下準備 ~その他編~
タッパーを洗う
昔は上の写真の瓶(항아리 ハンアリ)を使ってキムチ漬けていたのですが、現代人なので瓶ではなくタッパーを洗いましょう。
私はいつも食器洗剤で洗うだけですが、気になる方は煮沸消毒もしておいてください。
キムチの素 양념(ヤンニョム)を作る
1.【省略可能】お茶碗などに小麦粉を小さじ1/10ほどと水を小さじ1ほど入れてよく混ぜ、電子レンジで20~30秒ほど加熱します。
しっかり熱が通り、トローッとしていたらOKです。
ドロドロ過ぎたら水で薄めて、小さじ1より多くなれば多い分を捨てるか食べてください。
本当はご飯からお粥のような糊状のものを作るのですが、面倒なので水溶き小麦粉レンチンで代用しています。
乳酸菌などの微生物の餌にするために入れるだけなので、すぐに食べきってしまうサイズのキムチには省略可能です。
でもやっぱり、ある方がおいしいですよ。
2.1で作った水溶き小麦粉が冷めたら、おろし玉ねぎ(省略可能)とおろし生姜,おろしニンニク、いわしエキス、唐辛子の粉、砂糖を入れて混ぜ合わせます。
上の写真はちょっとゆるめに作ったキムチの素です。分量通りに作るともうちょっと水気がなくボソボソした感じになりますが、それで大丈夫です。
ここまでできたら白菜が塩に漬かるのを待ちます。
玉ねぎはあれば入れとこっかな~くらいの感覚で大丈夫です。風味を足す感じ。
こういうのをやりだすと、大根も入れようかな~ネギも入れようかな~梨もおろして入れようかな~とどんどん本格的になり、ズボラレシピじゃなくなってしまいます。
でも、玉ねぎは常備してる家が多いと思うので是非入れてみてください。
TIP!
砂糖の分量を多めにし、昆布だしを入れると日本の市販のキムチに近づきます★
好きな分量を模索してみるのも楽しいですよ。
いざ、キムチ漬けの儀
これくらいしっかり白菜が塩に漬かれば、鍋に水を溜めて塩をしっかり洗い流します。
水を切るときは固く絞らないようにしてください。
水気がなくなりすぎると、汁のないキムチになりカビやすくなります。
あとは、作っておいたキムチの素をまんべんなく塗るだけです。
このままの状態の白菜の葉の間に丁寧に塗ってからタッパーに詰めてもよし、ここで一口大にざく切りにしてからキムチの素と和えてもよし。
キムチの素を塗る前に白菜を切ってしまった方が、真っ赤に染まったキムチを切るより断然ラクですし、切ると白菜にキムチの素を和えるだけなのでラクです。
すると…
じゃじゃ~ん。完成です。
このまますぐに「浅漬けキムチ 겉절이(コッチョリ)」として食べてもおいしいです。
早く発酵させたければ
- 夏場 … 常温で1日
- 冬場 … 常温で3日
放置してみてください。
私は緩やかに発酵させた方がおいしいと思っているので、すぐに冷蔵庫に入れちゃってます。
すぐに冷蔵庫に入れても一週間くらいすれば、しっかり発酵した本場のキムチの味を楽しめますよ。
人それぞれ好みが違うので、自分の好きな発酵加減を見つけてみてください。
食べきれず酸っぱくなってしまったら、加熱して食べるキムチチゲ、豚キムチ、キムチチャーハンなどにすると超絶マシッソ(おいしい)です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
キムチ作りのハードルになるのって白菜を干したりするところだと思うのですが、そういう手間をすべて省き、必要最低限の材料で作れるキムチレシピでした。
ズボラな私のズボラな友達たちも、「あ、これなら作れるわ!」と本場のお取り寄せをやめ自家製キムチ作りにいそしんでいます。
慣れてくれば材料の量を加減してより好みの味に近づけることもできますよ。
是非、簡単でおいしい本場のキムチをご自宅でお楽しみください。