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【30歳以上は要チェック】メディケア加入時に「LHCレター」も申し込もう
オーストラリアの健康保険証的存在Medicare(メディケア)。
私も今回初めてメディケアを申請しました!
申請自体は簡単にできちゃうのですが、「LHC」ってご存じですか?
myGovにリンクするの、ご存じですか?
ということでこの記事では、30歳以上が特に注意したいLHCのことや、メディケアの加入方法、カード受け取り後の手続きについてご紹介します!
制度は常に変わっていきます。ここで紹介している情報は2021年10月末現在のものですので、必ず最新情報を各制度の公式ホームページでご確認ください。
メディケアとは
Medicare(メディケア)とは、オーストラリア市民権保持者、永住者、オーストラリアに居住するニュージーランド市民権保持者などが加入できる国民健康保険です。
収入の1~2%が徴収されるメディケア税(Medicare Levy)から成り立っており、公立病院を無料で受診できます。
控除など抜きで考えると、収入30万円の2%は6,000円。
私立病院の治療費や歯医者、薬代等はカバーされませんので、これとは別にプライベート保険に加入するとなお安心できますよ。
公立病院は無料であるがゆえ予約が数週間先、手術が数カ月待ち、ということが多々あります。
ですので私は私立病院にもかかれるようプライベート保険にも加入しています。
メディケアの加入方法
メディケアにはメールで加入可能です。必要書類と申請方法は次の通り。
- Medicare enrolment form (MS004)(メディケア加入申請フォーム)
- パスポートのコピー(写メでOK)
- ビザを証明する書面(Granted letterのPDF等)
※必要書類は人によって違います。フォームのPart Aの2を確認しましょう。
You can submit your form and supporting documents to us by mail or email to Medicare Enrolment Services. To help us process your request please include Medicare enrolment in the subject line. You don’t need to get your supporting document certified.
引用:Medicare enrolment form (MS004)
Document certifiedは必要ないとなっていますので、Certified copyを取りに行く必要はありません。
Eメールで申請するときは、件名に「Medicare enrolment」を含め、加入申請フォームと必要書類のデータを添付し送信するだけです。
パスポートは写メで大丈夫でした!
送付先のメールアドレスは mes@servicesaustralia.gov.au です。
加入申請フォームの最後に「email to: MES@servicesaustralia.gov.au」と一部大文字になって記載されていますが、この表記通りのアドレスに送信したところ、メールが届きませんでした。
mes@servicesaustralia.gov.auに送ることをおすすめします。
メールが無事に届くと自動応答メールが一通届きます。それ以降はカードが届くまでなんの連絡もありません。
フォームの記入のコツ
Medicare enrolment form (MS004)からダウンロードできるPDF形式のフォームは、パソコン上で✓表示や記入編集が可能なフォームです。
パソコンでほぼ完成しますが、次のように手書きサインが必要な所があります。
印刷してサインしたものをスキャンし再度PDFにするか、ペンタブやペンつきのタブレット端末を使うと簡単ですよ。
私はiPadとApple pencilでサインしましたが、問題なく加入できました。
フォームは全ページ記入するわけではない
フォームは全13ページ、質問が130番までありますが、すべて記入するわけではありません。
例えばこの質問、私たちはメディケアに初めて加入しようとしているので、「Go to 11」に従って質問11にジャンプすればOK。
こんな感じで所々ジャンプできるので、答えることはあまりありませんよ。
30歳以上のみなさん、LHCレターの項目に注目!
130の質問中、18番、36番、51番、66番、81番をご覧いただくと、「Do you require a Lifetime Health Cover letter?」または「Does this person require a Lifetime Health Cover letter?」の質問があります。
(5カ所すべてに該当するのではなく、恐らくみなさんは18番のみに該当すると思います。)
Lifetime Health Cover letterが必要か?という質問です。
もしあなたが30歳以上なら、とりあえずYesにしてLifetime Health Cover letterをもらいましょう。
その理由は次の項目へ。
Lifetime Health Cover letterとは?
Lifetime Health Cover (LHC)というのは、プライベート保険に加入するときに非常に大事になってくるものです。
オーストラリアでは31歳以上でプライベート保険に初めて加入する場合、31歳になる年から毎年2%ずつ保険料が高くなります。これを、LHC Loadingと言います。
厳密かつ逆に言うと、31歳になった日(=誕生日)の次の7月1日を過ぎて初めて保険に加入すると、保険料が2%UPします。 (詳細:Lifetime Health Cover)
- 2000年1月1日が31歳の誕生日なら、2000年7月1日が来るまでに加入すればセーフ。
- 2000年8月1日が31歳の誕生日なら、2001年7月1日が来るまでに加入すればセーフ。
- 2000年1月1日が31歳の誕生日なのに、2000年8月1日に加入するとアウト=保険料2%UP。
- 2000年1月1日が31歳の誕生日なのに、2005年8月1日に加入するとアウト=保険料10%UP。
え~!嫌デス!そんなの払いたくないデス!
そんな君に朗報です!
Lifetime Health Cover letterがあれば、その上乗せ分を払わなくてよくなるんです!
新しくオーストラリアに来た移民や永住者は初めてメディケアに加入した日から12カ月以内にプライベート保険に加入する場合、LHC Loadingを払う必要がありません。
LHC Loadingを払う必要がありませんよ、ということを証明してくれるのが、Lifetime Health Cover letterというわけです。
プライベート保険に加入するかどうか迷っているときは、とりあえずこのレターをもらっておいて損はないと思います。
わっ!加入する時にもらうの忘れた!
そのときは130 011*に電話して申請しましょう!
まだ31歳未満の諸君は31歳になるまでにプライベート保険に加入しないと料金が高くなるから、今のうちからよく考えておくんだよ。
月300ドルの保険なら2%アップすると年間72ドル多く出すことになるからね。
新しくオーストラリアに来た移民や永住者でなくても、31歳になった誕生日の次の7月1日に海外に住んでいたオーストラリア市民権保持者や永住者などもLifetime Health Cover letterを発行してもらえます。
ひょっとするとレター発行基準に当てはまるかもしれないので、Privatehealth.gov.auのLifetime Health Coverページを確認してみましょう!うちの豪州人パートナーもレターを申請できました。
メディケアカードの受け取りとその後の流れ
メディケアカードは郵送されてきます。私のときはEメールで申請した日から二週間で届きました。
Lifetime Health Cover letterは別々に届く
Lifetime Health Cover letterはメディケアカードと同時に届きません。気長に待ちましょう。
それじゃ届くまでプライベート保険に加入できないんデスカ!?
いえ、そんなことはありませんよ。
プライベート保険に早く加入したいときは、Lifetime Health Cover letterが届く前に加入可能です。
ひとまずLHC Loadingがプラスされた料金を支払うことになっても、Lifetime Health Cover letterが届き次第保険会社に提出することでLHC Loadingがプラスされる前の料金に戻り、払いすぎた保険料も戻ってきます。
これは保険会社によっても異なるかもしれませんので、保険加入時に確認してみましょう。
myGovとリンクさせよう
myGovアカウントはもうお持ちですか?
まだの場合はmy.gov.auでアカウントを作るとそのアカウントに、タックスファイルナンバーやメディケアなどの政府のサービスをリンクさせることができます。
リンクさせることで、住所や電話番号が変わったときに変更手続きをmyGov上でできるようになるので、登録しておくと便利です。
私もメディケアとATOをリンクさせています。
私はメディケアもATOもmyGov上でリンクがうまくいかず、メディケアとATOそれぞれに電話してLinking codeを発行してもらいました。
サイト上でリンクできない場合はLinking codeがあればスムーズにリンクできるので、電話して取得してみましょう。
電話すると本人確認のためにパスポート番号やメディケア番号を求められるので、手元に用意しておきましょうね。
まとめ
私はオーストラリアに来るまでLHCの存在を知りませんでした。
きっと私と同じように初耳!という方がいると思いますので、この記事の内容を参考にしていただけるとうれしいです。
これから長く暮らすオーストラリア、メディケアとプライベート保険をうまく活用して健康管理をしていきましょう。