旅
梨花洞壁画村という大学路近くにある丘の上のアートな一角。雲に隠れたお日様から差し込む光とそれに向かっていく一人と一匹が長い旅のはじまりなのか終わりなのか。ソウルにしては珍しい濃い青空に吸い込まれそうになった冬の日。
2014年 ソウル
タワー
少しずつ日が沈んでいく時間帯。ビルの合間から見えたタワーがピンクでドキドキして、あてもなくフラフラ歩くのですら刺激的になる。行きつけのカレー屋さんに行くはずだったのに、ルーフトップバーに寄り道して夕焼けを見よう。
2016年 クアラルンプール
残像
何日も綺麗に咲いていたこのビオラの切り花も、その様子を一緒に見守ったおばあちゃんも、土に還った。
私は、空を見上げる。
2018年
黄牛の滝
激しく流れる滝の0.125秒を、永遠に残す。
2020年 黄牛の滝
レイヤー
広角レンズがなければ見切れるエッフェル塔に、降ったりやんだりを繰り返す雨で霧がかかる。淡いエッフェル塔が、色褪せた遠い思い出を見ているようだった。
2017年 パリ